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学んだことを書き綴る、言わば航海日誌です。

技術書典13(オフライン)に福岡から遠征して出展したので、結果をふりかえる

9月11日(日)に東京池袋サンシャインシティで開催された 技術書典13(オフライン)に出展してきました。

設営したブース

実際に参加してみて、良かった点・改善したい点などいろいろ感じたところがあったので忘れないうちに記事にしておきます。

なお、販売中の新刊は以下で購入できます。当日買い忘れた方や本記事を読んで興味を持った方はぜひご購入ください。

techbookfest.org

自分の属性

今回、自分は以下の属性を持っての参加でした。地方(福岡)からの出展者はそんなに多くないのかなと感じています。

  • 普段はIoTクラウドエンジニアというロールでお仕事している。
  • 「IoTの裾野を拡げること」を目的に技術同人誌を執筆している。
  • 技術同人誌の執筆は3冊目。今回新刊を販売中。
  • 新刊は100冊印刷、既刊は以前の在庫を持参して販売。
  • 福岡在住でオフライン出展のために一人で遠征参加。
  • 同人誌即売会への参加自体、今回がはじめて。

当日の売上

オフライン会場では以下の冊数を売り上げました。

新刊/既刊 タイトル 冊数 備考
新刊 AWS Amplifyで作るIoTバックエンド 50
既刊 AWSとM5StickCで作るIoT開発入門 13 紙版完売🎉
既刊 作って学ぶSORACOM入門 5

東京の遠征費用は余裕で賄えるくらいの売上でした。 印刷費用を含めるとまだ赤字状態ですが、今の売れ行きを見る限り残りの期間でトントンくらいになるんじゃないかと期待しています。

参加して感じたこと

執筆内容について

  • AWS AmplifyやIoTをよく知っている人には刺さる内容で、試し読みをして「すごい!」と言って買ってくださる方がいました
  • 逆に試し読みをして「難しそう」と感じたのか、そのまま立ち去られるケースも多かったです(試し読みした人でそのまま買ってくれた人は体感3割)
    • 「書きたいことを書く」のが同人誌の醍醐味だとは思いつつ、「IoTの裾野を拡げる」ことを目的に掲げるのであればもう少し平易な内容をテーマにしたほうがいいかもしれない
    • 世の中の技術書の多くが「初心者向け」という謳い文句で販売されている理由がよくわかりました。
  • 男性・女性どちらもターゲットに書いているつもりですが、女性の購入者がほとんどいなかったです(記憶している限り1名のみ)
    • 妻からは「あの表紙だと女性には刺さりにくいと思う」とのフィードバックをもらいました。
    • 男女等しくIoTに関心を持ってもらいたいので、表紙のデザインも寄り添う必要がありそうですね。
  • 自分は「か05」に出展していたのですが、ある来場者から「このあたりで販売している本のクオリティ高くないですか?」との声をかけていただきました
    • とても嬉しかったです。
    • ちなみにお隣のブースはいわゆる「CloudWatch本」を販売されていたブースで、横から見ていてもすごくクオリティが高い本という印象でした。

出展に向けた準備について

3Dプリンタで作った値札スタンド

  • はじめての出展ということで、おしながきを書いたり値札を準備したり、高校の文化祭の準備のような感じで楽しめました。
  • 直前に浅草に立ち寄り、ポスタースタンドを購入したのですが、遠くからでもブースの存在感をアピールできるのでこれは買っておいて正解でした。
  • 見本誌をしっかり用意したことで、多くの人に試し読みしてもらえました。
  • 新刊は見本誌を2冊用意しておくことがポイントだなと思いました。2人くらいがちょうど1ブースで応対できる人数なので。
  • TwitterQRコードを載せたカードを作ったのですが、実際に利用する人はゼロだったのでこれはいらなかったかも。
  • こちらのツイート を参考にスタンドを製作しました。本の表紙が見えやすくなりとても良かったです。
  • お釣りの千円札が不足しました。
    • 1000円で販売していたので、五千円札x1, 千円札x4があれば十分だろうと思っていました
    • 序盤に五千円札で購入する人が現れ、次に5千円札で購入する人がいたタイミングで詰みました
  • おしながきが小さく、ごちゃっとしていたのでわかりやすさに欠けていたかもしれません
    • 参加者の人が顔を近づけて一生懸命読まれていました。ごめんなさい。

当日のオペレーション

おしながき

  • 大声での声掛けは禁止ですが、ブースの前に常に誰かがいる状態を作れると、連鎖的に多くの参加者がブースに訪れてくれるように感じました
    • 少しでも興味を持ってくれてそうな人がいたら、見本誌を勧めるようにしました。
  • 技術書典アプリでは「会場購入(紙+電子)」と「会場購入(電子)」での商品登録が可能で、最初は3冊x2種類=6種類の商品を登録していたのですが、会場で電子を好んで買う人はいないので途中から「紙+電子」のみとしました
    • 購入者が購入する本を選ぶ際に混乱しがちだったので
    • 既刊が売り切れたタイミングで、商品登録を変更し「電子」に切り替えました
  • 一人で出展していると想像以上になにもできないことがわかりました。
    • ブースを空けると防犯上も良くないし、購入機会の損失になると思ったので、開始から終了までずっとブースに座ってました
    • とはいえ二人で参加すると交通費も倍になるので地方から参加する身としては悩ましい。
    • 接客しながらお昼ごはんを食べる、というのも抵抗があったので食べませんでした。
      • ウィダーインゼリーがあると良かったかも。
    • 期待していた他の著者様との交流はおろか、本の購入も全くできませんでした。(欲しかった本は先ほどオンラインストアで購入しました👍)
    • トイレも行き辛かったのですが、開始直前に行っておいたのでなんとかなりました。
  • 前泊は必要でしたが後泊は必要なかったかもしれません
    • 16時ごろから片付け始めるサークルもちらほら見られたので
    • 来場者数も16時を過ぎると減っていて、ほとんど購入者もいませんでした

次回に向けて

  • 今回、かなりボリュームのある本を書いたので、次は50ページくらいの物理的にも内容的にも「薄い本」を書きたいですね。
  • 表紙の趣向も変えた方がいいのかなと思いました。
  • 紙本の印刷数はもう少し減らす(80冊くらい)と良さそうです
    • あまりにも本が余るとプレッシャーに感じますし、返送も大変なので。
  • 今まで一人でサークルを切り盛りしてきましたが、できれば一緒に執筆活動をしてくれる人を見つけて二人サークルにしたいところ。