Atom安定版1.0はC言語のコーディングに使えるか?
つい先日、Atomの安定版1.0が公開された。
筆者は普段C言語やRubyのソースをコーディングする際、Vimを使っている。これまでもコーディングを快適にするため、いろいろと試行錯誤してきた。
C言語のソースコードを解析するため、Vimにプラグインを追加する - .logbook
Vimが使いやすいのは確かだが、上記のような環境を作るのにはなかなか手間がかかる。Atomをダウンロードするだけで簡単に環境が構築できるのであればそれに越したことはない。
というわけで、試しにAtomをインストールしてみることにした。
懸念点
Atomについてこれまで見かけた悪評は以下のとおり。これが安定版でどれだけ改善されているかが懸念点である。
また、C言語のソースをコーディングするという意味で以下も気になるところだ。
- タグジャンプができるか?
- 画面分割ができるか?
- コード補完がどの程度可能か?
インストール&起動
とりあえず公式サイトからインストーラをダウンロードして実行した。
さっそく起動して適当なコードを書いてみる。
まず驚いたのが初回起動の時点で、ファイルツリーが表示されている。Vimではプラグインを入れなければ実現できない機能なのでこれは嬉しい。また、C言語の予約語レベルであれば補完もしてくれているようだ。
vim-mode
次にvim-modeをインストールしてみる。Settings>installでパッケージをインストールできるらしい。
これで一応Vimのキーバインドが使えるようにはなった。が、正直Vimとは似て非なるものである。
- '*'でスクロール位置の単語を検索できない。
- レジスタが使えない(README.mdには使えると書いてあるが...)
- インサートモード時のCtrl+○のようなコマンドがほぼ使えない
これならvim-modeをインストールシないほうがまだ快適と判断した。よってアンインストールしておこう。
日本語化
japanese-menuをインストールするとメニューが日本語化された。
grep
Ctrl+Shift+fでgrepのような検索が可能である。正規表現も使えるようだ。
ただ、検索範囲をどのように指定すればよいかがわからない。Project配下を検索するようだが、Projectとは何なのだろうか??
プロジェクトを管理するためにはProject Managerが必須らしいのでインストールする。
これでプロジェクトを追加したり選択したりできるようになる。選択したプロジェクト配下をgrepしてくれるので便利だ。
ひとまずまとめ
- まだ検証できていない機能も多々あるが。とりあえず使えそうではある。
- 動作がややモッサリしているのといろいろと未完成感があるのが気になるところだ。
- Vimの代わりに使う、というのであればオススメしない。
ここまでの操作で結構疲れたので、また使ってみて気づきがあれば記事を書こうと思う。