.logbook

学んだことを書き綴る、言わば航海日誌です。

技術書典10で「作って学ぶSORACOM入門」という本を頒布しています

年末はバタバタしていて、記事を書くのが遅くなりました。

12月26日〜1月6日に開催される技術書典10で、「作って学ぶSORACOM入門」という本を頒布しています。

techbookfest.org

既に何冊かご購入いただいています。ありがとうございます。まだ購入していない人は、年末年始のお供に1冊いかがでしょうか?

さて、技術書典9のときと同様に、書いた本についてご紹介します。

カバー

SORACOMのサービスカラーに近い水色をベースとしました。今回はオシロスコープで何かをする女性が目印です。

f:id:ylgbk:20201230131530p:plain

例によって、本書に記載している内容でオシロスコープを必要とする手順はありませんのでご安心ください。

コンセプト

前作と同様IoTに関する本で、IoTシステムを作りながらSORACOMの使い方を学べる一冊となっています。

AWSもそうですがクラウドサービスの使い方や価値を理解するには、手を動かすのが一番の近道です。 本書を読みながら手を動かすことで、ぜひSORACOMというサービスについて理解を深めてもらえればと思っています。

対象読者

本書は次のような読者を対象としています。

  • IoTシステムに興味がある人
  • IoTシステムの企画・開発に関わっている人、もしくは関わる予定のある人
  • SORACOMというサービスに興味がある人

中身をちらっと紹介

本書の手順に沿ってシステムを構築すると、最終的にこのようなシステムが出来上がります。

f:id:ylgbk:20201230132118p:plain

作っているシステム自体は「着座監視システム」であり、実際のところここまでたくさんのサービスを使う必要はありません。

本書ではあえて、いろいろなSORACOMのサービスを使ってシステムを改造しています。 これにより、SORACOMの各サービスのメリット・デメリットを理解してもらう狙いがあります。

f:id:ylgbk:20201230132542p:plain

執筆裏話

前回以上に時間がなかった

技術書典10の開催が発表された時点で、「SORACOMをテーマにもう1冊技術書を書く」ことは決めていました。

しかし、前作を3週間ほどで執筆できたという成功体験が仇となり、なかなか着手しないまま11月後半に。12月にはAdvent Calendarの執筆が控えていたので、これらをできるだけ11月後半に片付けて12月を迎えました。

執筆を始めたのは、この記事を無事公開した後なので実質12月9日頃です。そこから公開するソースコードを実装して、12月11日から一気に書き上げるというハードスケジュールでした。

前回同様、社内のメンバーにもレビューに協力いただき非常に助かりました。スケジュール的に余裕がない執筆作業がこんなに大変とは思っていなかったので、もし次に何か執筆するときには余裕をもって着手したいです。(それができれば苦労しないわけですが)

コラムに力を入れた

前回、コラムがなかなか好評だったので、今回も3つほどコラムを挟んでいます。書いている内容はSORACOMに関する豆知識や、IoT開発において筆者が感じている勘所です。

私自身も技術書の合間に書かれているコラムから知識を得た経験が多いので、自分が書く本ではその体験を読者に還元できればと思っています。

SORACOMは気軽に始められる

執筆に際して初めて個人用のSORACOMアカウントを作成し、SIMやデバイスを発注しました。

SORACOMに限った話ではないですが、個人でも支払えるくらいの低コストで1つのシステムを作って公開できるというのは素晴らしいことだと改めて実感しました。

SORACOM自体もドキュメントが充実していますし、ユーザーコンソールも洗練されていて使いやすいです。

本書を手にとった方もそうでない方も、SORACOMアカウントを作って、気軽にIoTの世界に飛び込んでみることをオススメします。

まとめ

というわけで、興味を持った方はぜひご購入ください。

techbookfest.org


前作も販売中ですので、よければこちらも見てください!

techbookfest.org