このブログではお久しぶりです。 4月下旬からフィヨルドブートキャンプのメンターをはじめました。
2週間ほど活動してみて、自分の中で「楽しい活動」になりつつあるので感想を書き綴ろうと思います。
フィヨルドブートキャンプとは
いわゆるオンラインプログラミングスクールです。
プログラミングスクール自体はフィヨルドブートキャンプに限らず多く存在しますし、Twitterでも「未経験からエンジニアを目指します」といった旨のTweetは時々見かけますよね。
ただし、フィヨルドブートキャンプは「生徒が現場の即戦力になること」にフォーカスして、環境やカリキュラムが構築されている点で他のプログラミングスクールとは一線を画しています。
きっかけ
フィヨルドブートキャンプの出会いについて語る前に、まず「年明けからFukuoka.rbに定期参加しはじめたこと」についてお話します。
それまでは年に1回程度の頻度でFukuoka.rbに参加していたのですが、年明け以降定期的に参加するようにしています。ざっと挙げると以下のような理由からです。
- 自身の技術の幅を拡げたい&深みを出したい
- 弊社がエンジニア採用に本格的に力を入れ始めた
- もくもくする時間が欲しい
- コロナ禍でオンライン化&21:00スタートとなったので参加しやすくなった
そんなこんなで、Fukuoka.rbで毎週充実した時間を過ごしていたわけですが、雑談の中で何度か「フィヨルドブートキャンプ」の名前を耳にするようになりました。記憶が曖昧ですが、「メンターが強い」「卒業生が仕事でもコミュニティでも大活躍している」「生徒がやる気に満ち溢れている」「カリキュラムが充実している」、といった話です。
そういえば年末に id:JunichiIto さんのブログでフィヨルドについて書かれていたなあと、かすかな記憶を頼りに記事を見つけ出し読んでみました。
確かに良さそうだし、メンターとしても学びが多くて楽しそう。即戦力なエンジニアが増えれば、業界的なエンジニア不足もちょっとはマシになるかもしれない。そんな風に思えたので、 id:udzura さんに「メンターって自分でもなれるもんなんですかね?」と相談したところ、駒田さん・町田さんを紹介してもらい、今日に至ります。
ブートキャンプに対する印象
生徒のモチベーションが高い
「お金を払って勉強している」という状況も一因かもしれませんが、とにかくモチベーションの高い生徒が多いです。このモチベーションが「ただ闇雲にプラクティスをこなす」という方向ではなく、「内容をきちんと理解する=即戦力になるエンジニアになるんだ!」というアクションに繋がっているのが更に良いですね。
プラスの戦力になるエンジニアになれそう
まだメンターを始めて2週間なので、実際にフィヨルドブートキャンプを通して生徒が成長し卒業していくところを見届けた訳ではないのですが、「このプラクティスをこれだけレビューを受けながら続けていたら、プラスの戦力になるだろうなー」と確信しています。
ちなみにプラクティスの内容はこちらで公開されています。
スクールではなくもはやコミュニティ
フィヨルドブートキャンプの生徒・卒業生・メンターが入れるDiscordがあり、やり取りが非常に活発です。プラクティスに関する情報はもちろん、それ以外の技術全般に関する会話が日夜交わされています。
今まで、プログラミングスクールと聞くと「一人で黙々と勉強するイメージ」を持っていたのですが、メンターはもちろん生徒同士も切磋琢磨しながら勉強しています。定期的にLT会や輪読会も開催されていて、もはやコミュニティです。
生徒はただプラクティスをこなしていくだけではなく、コミュニティを上手く活用して日々成長しているので、いわゆる「自走できるエンジニア」が育ちやすいのかなと思いました。
メンターをやってみて
現場のエンジニアとしてどう知見を提供するか
前述の通り、フィヨルドブートキャンプは「生徒が現場の即戦力になること」にフォーカスしたプログラミングスクールなので、メンターとしても現場の知見を提供していかなければなりません。正直これについては、まだまだ模索中です。
ただレビューをしていて思うのは、「教科書や巷の記事には書かれていないものの、現場のエンジニアには当たり前の知識」は意外と多く存在します。(通称「チェリー本」には結構書かれていたりしますが)
- Rubyの組込みクラスやGemを活用し、可読性の高いコードを書く力
- 要件に散りばめられた条件を整理し、プログラムをシンプルに保つ
- コードから不具合となりうる箇所を見つけ出す嗅覚
という訳で、変に背伸びせずかつ生徒に寄り添って、自分にできる指摘をしているというのが実状です。価値を感じてもらえているといいな。。。
レビューには想像以上に時間がかかる
本業のレビューにもそれなりに時間がかかりますが、メンターとしてのレビューにはそれ以上の時間がかかります。プログラミングを学習している人が書いたコードを読んでいるのだからそれは当然だと思っていますし、生徒はそれを気にせずどんどんコードを提出すべきとも思っています。
メンターをやる上で「レビューのクオリティは維持しつつ、働きすぎないようにする」というバランス感覚が大事ですね。このあたりは他のメンターさんの助けもあり、いまのところ上手くやれていると自負しています。
あと、レビューを通じて「そういえばこのメソッドってどんな戻り値が返ってくるんだっけ?」「普段あまり使わないけどARGVやARGFってどうやって使うんだったかな?」と自分の知識を整理するきっかけにもなっているので、時間がかかっても自分の成長に繋がっている点がモチベーションになっています。
メンター陣が強力
噂通りメンター陣が強力です。そして協力的です。
他のメンターの方のレビューの内容もいくつかチラ見させてもらっていますが、「なるほど、そういう観点での指摘もあるなー」「今のコードの問題点と改善点がめっちゃわかりやすく説明されている!」「自分は上手く言葉に出来なかったけど、そういうことか!」と学ばされることばかりです。
プラクティスの内容やコミュニケーションの方法についても、メンター陣を中心に日々改善されています。
ちなみに、まだテキストでしか会話したことがないメンターの方が多くいます。メンター内でも毎月ふりかえりを行うらしく、もうすぐ初めてのふりかえりに参加予定なので、とても楽しみです。
これから
今のところ、良いコミュニティに参加させてもらっているなーという喜びしかないので、当面はメンターを続けたいと思います。
読んでみて「フィヨルドブートキャンプ良さそうだな」と思った方は、ぜひ何らかの形で関わってみてください!
ちなみに生徒として参加する場合、5月9日まではゴールデンウィークキャンペーンのためお試し期間が3日→7日に拡大されるようです。お早めにどうぞ!